ISBN4-9900694-4-7 C0072

写真家は風景に介入することはできない。カメラのレンズは風景との距離を獲得することではじめて風景を被写体として捉える事ができる。その意味では前田尚宏のパラレル・ワールドには被写体との距離がない。自身がまさに風景の一部となっているからである。   

       写真家・松尾忠男 序文より

 何を撮ろうかと迷っていたんです。海を撮っても平凡だと悩んでいて……。ふと、振り向いたら、方の西陽に自分の影が浮かびあがっていた。気がついたら反射的にシャッターをきっていました。   
 デ・キリコの絵にでてくる少女の影や建物の影のイメージから、無意識に影響を受けたのかもしれません。

           作者インタビューより